カウンセラーに自社サイトは必要?集客に必要な5ページ

「カウンセラーとして活動するなら、ホームページは作った方がいいのでしょうか」
開業したばかりの方から、こんな話をきくことがあります。

一方で、今はInstagramやYouTube、note、公式LINEなど、ホームページ以外にも情報を発信できる場所がたくさんあります。AIを使えば、文章や画像、簡単なページまで作れるようになりました。

そのため、「今さら自社サイトを作る必要があるのか」と感じるのも自然です。

結論から言うと、すべてのカウンセラーに、大規模なホームページが必要なわけではありません。

ただし、YouTubeやSNS、検索、紹介などから知ってもらい、継続的に相談へつなげたいのであれば、自分の活動やサービスについて公式に案内できる自社サイトは、今でも大切な受け皿になります。

僕は心理カウンセラーが運営するオンラインコミュニティのサイト設計・制作を5年以上担当してきました。トップページ、ブログ、LINE登録ページ、会員ページなどを作り、YouTubeやSEOから申込みまでの導線を整えてきました。

その経験をもとに、カウンセラーが自社サイトを持つ意味と、集客のために最低限必要な5ページを解説します。

この記事の内容はカウンセラーだけでなく、コーチやセラピストなどの支援職にも共通します。

カウンセラーに自社サイトは本当に必要なのか

まず、「自社サイトがないとカウンセラーとして活動できない」ということではありません。

紹介だけで十分に相談が入り、今後も新規集客を増やす必要がないのであれば、簡単なプロフィールページだけでも問題ないでしょう。

SNSや公式LINEだけで相談につながっている人もいます。

それでも自社サイトを用意する意味があるのは、カウンセリングが申込み前に多くの確認が必要なサービスだからです。

相談を検討している人は、申込み前に次のようなことを確認します。

  • どのような悩みを相談できるのか
  • どのような考え方や方法で支援しているのか
  • どんな人が対応するのか
  • サービスの内容や料金はどうなっているのか
  • オンラインなのか、対面なのか
  • 申込み後はどのような流れで進むのか

これらの情報がInstagram、YouTube、公式LINEなどに分散していると、相談者は必要な情報を自分で探さなければなりません。

投稿をさかのぼらなければ料金が分からない。プロフィールを見ても、どんな相談を受けているのか分からない。申込み方法がどこにも書かれていない。

このような状態では、興味を持ってもらえても、相談まで進みにくくなります。

自社サイトは、あなたのことを初めて知った人が、必要な情報をひとつの場所で確認できる公式の案内です。

自社サイトの役割は、サイトだけで集客することではありません。さまざまな場所であなたを知った人を受け止め、相談まで迷わず案内することです。

AI時代でも自社サイトを持つ意味

AIやノーコードツールが一般化したことで、ホームページを作ること自体は以前より簡単になりました。

見栄えのよいページを作れるだけでは、ほとんど差別化になりません。一般的な説明文であれば、AIを使って短時間で用意できます。

だからこそ、これからの自社サイトではどれだけ立派なサイトを作ったかよりも、次の内容が重要になります。

  • 誰の、どのような悩みを扱っているのか
  • 自分はどのような経験や考えを持っているのか
  • 相談者にどのような支援を提供するのか
  • 相談を検討している人が次に何をすればよいのか

AIは文章を整えることはできますが、あなた自身の経験、相談現場での気づき、支援に対する考え方まで自動的に作ってくれるわけではありません。

また、どれだけ発信手段が増えても、相談を検討している人が「この人は本当に活動しているのか」「自分の悩みを相談できるのか」と確認する場所は必要です。

今後は、ホームページを持っていること自体が信頼になるというより、公式情報が整理され、現在もきちんと更新されていることが信頼につながります。

自社サイトは古い集客手法ではありません。

発信の中心というより、YouTube、SNS、検索、AI、紹介など、複数の入口から来た人を受け止める土台としての役割が大きくなっています。

自社サイトはWordPressでなくてもよい

自社サイトというと、WordPressを思い浮かべる人も多いと思います。ちなみにこのシマケイのサイトもWordPressで作っています。

ただし、自社サイトを作るために、必ずWordPressを使う必要はありません。

WordPress以外のノーコード型のサイト作成サービスなど、作り方はいくつかあります。

大切なのは、どのサービスを使うかよりも、次の状態を作れるかどうかです。

  • 自分の活動について公式に案内できる
  • プロフィール、サービス、料金などを自分で更新できる
  • LINE登録や問い合わせへの導線を自由に作れる
  • 特定のSNSを利用していない人にも見てもらえる
  • 必要なページをひとつの場所にまとめられる

この条件を満たせるなら、WordPress以外で作っても問題ありません。

逆に、WordPressを使っていても、情報が古い、何をしている人か分からない、申込み先が見つからないという状態では、集客の受け皿として機能しません。

WordPressが向いている場合

WordPressの強みは、事業の変化に合わせてサイトを拡張しやすいことです。

最初はプロフィールとサービス紹介だけでも、活動を続けるうちに、次のような機能が必要になることがあります。

  • SEO集客のためのブログ
  • 無料プレゼントごとのLINE登録ページ
  • 複数のサービスや講座の案内ページ
  • 予約や決済の仕組み
  • 受講生向けの会員ページ
  • 動画、音声、教材などのコンテンツ管理

このように、今後サイトを大きく育てる可能性がある人にはWordPressが向いています。

僕が関わってきたサイトも、最初は一般的なホームページでした。その後、ブログ、複数のLP、会員のマイページ、教材管理などが加わり、現在の形になっています。

最初からすべてを想定していたわけではありませんが、WordPressで作っていたため、同じサイト内に必要な機能を追加できました。

WordPressでなくてもよい場合

一方、次のような人は、より簡単に管理できるサイト作成サービスでも十分です。

  • プロフィールとサービス紹介など、数ページあればよい
  • 集客の中心が紹介やSNSで、ブログをほとんど更新しない
  • 予約、決済、会員ページなどを追加する予定がない
  • サイトの保守や更新に手間をかけたくない
  • まずは小さく公開して、サービスへの反応を確認したい

WordPressは自由度が高い一方で、更新やバックアップなどの管理も必要です。

必要以上に複雑な仕組みを選ぶと、サイトを作ること自体が目的になってしまいます。

WordPressを使うかどうかは、サイトを持つべきかとは別の問題です。今後どこまでサイトを育てたいかによって選びましょう。

カウンセラーの自社サイトに必要な5ページ

ここからは、WordPressなどの自社サイトを作る場合に、集客のために最低限用意したいページを紹介します。

相談者が次のような流れで動くことを想定して設計します。

YouTube・ブログ・SNS・紹介で「知る」
トップ・プロフィールで「自分に合うか確認する」
サービスページで「相談するか検討する」
LINE登録・問い合わせで「次の行動を取る」

この流れを途切れさせないために必要なのが、次の5ページです。

  1. トップページ
  2. プロフィールページ
  3. サービス・料金ページ
  4. LINE登録ページ
  5. ブログ記事ページ

ここで挙げるのは、集客のために必要なページです。

プライバシーポリシーや特定商取引法に基づく表記など、運営方法や提供するサービスに応じて必要になるページは別に用意してください。

各ページの役割と入れるべき内容

① トップページ

トップページの役割は、訪問者に「自分に関係のあるサイトか」を短時間で判断してもらうことです。

初めて訪れた人は、あなたの経歴を最初から詳しく読みたいわけではありません。

まず、次の3点を確認しようとします。

  • 誰の、どのような悩みを扱っているのか
  • どのような支援を受けられるのか
  • 次にどのページを見ればよいのか

ファーストビューには、「誰向けの、何をする人か」を一言で書きます。

その下に、代表的な悩み、サービスの概要、プロフィール、活動実績、LINE登録や相談への案内を配置します。

すべての情報をトップページだけで説明する必要はありません。詳しい内容は、それぞれのページへ案内します。

トップページでよくある失敗は、「自分らしく輝く未来へ」「心に寄り添うサポート」のような抽象的な言葉だけで始まり、何を相談できるのかが分からないことです。

言葉としてはきれいでも、対象者や相談内容が伝わらなければ、自分に関係のあるサービスなのか判断できません。

トップページは、すべてを説明するページではなく、訪問者を必要な情報へ案内するサイト全体の受付です。

② プロフィールページ

プロフィールページの役割は、「この人なら自分の悩みを理解してくれそうか」「安心して話せそうか」を判断してもらうことです。

カウンセリングは、一般的な商品よりも「誰から受けるか」の影響が大きいサービスです。

資格や経歴だけでなく、人柄や支援に対する考え方も、相談を決める材料になります。

プロフィールには、次の内容を掲載します。

  • 顔写真
  • 現在の活動内容
  • 資格、経歴、これまでの経験
  • なぜこの仕事を始めたのか
  • 支援するときに大切にしていること
  • どのような人の力になりたいのか

ただし、自分の半生を長く書けばよいわけではありません。

過去の体験を書く場合も、つらかった出来事を並べるだけではなく、「その経験が現在の支援にどうつながっているのか」まで書きます。

たとえば、自分自身も対人不安に悩んだ経験があるなら、その経験によって、相談者にどのような配慮ができるようになったのかを伝えます。

そうすることで、個人的なストーリーが、現在の支援内容や信頼につながります。

③ サービス・料金ページ

サービス・料金ページの役割は、相談を受けた後のイメージを具体的にしてもらうことです。

訪問者が知りたいのは、サービス名だけではありません。

  • どのような人を対象にしているのか
  • どのような悩みを相談できるのか
  • どのような流れで進むのか
  • オンラインか対面か
  • 時間、期間、回数はどれくらいか
  • 料金はいくらか
  • どのように申し込めばよいのか

これらが分からないと、興味を持っても問い合わせには進めません。

「60分カウンセリング」「3か月コース」とメニューだけを並べるのではなく、それぞれがどのような人に向いているのか、相談では何を一緒に整理していくのかを書きます。

料金を載せることに抵抗がある場合でも、少なくとも価格帯や料金の決まり方は示した方が親切です。

問い合わせをしなければ金額が分からない状態は、相談者にとって心理的な負担になります。

また、特定の結果を約束するのではなく、提供する支援内容、進め方、相談できる範囲を具体的に伝えることが大切です。

複数のサービスがある場合は、最初に一覧を置き、その後で各サービスを詳しく説明すると比較しやすくなります。

④ LINE登録ページ(無料プレゼントLP)

あなたのことを知った人が、すぐに個別相談へ申し込むとは限りません。

「気になるけれど、まだ相談するほどではない」「まずはもう少し考え方を知りたい」という人も多くいます。

そのような人とつながるための入口が、LINE登録ページです。

このページでは、次の3点をシンプルに伝えます。

  • 誰向けの無料プレゼントなのか
  • 登録すると何を受け取れるのか
  • 受け取ることで何が分かるようになるのか

無料プレゼントの表紙だけではなく、目次や一部の内容を見せると、登録する価値が伝わりやすくなります。

また、「登録後はどのような情報が届くのか」「不要になった場合は解除できるのか」も簡潔に書いておくと安心です。

よくある失敗は、サイトのあちこちに「LINE登録はこちら」というボタンはあるのに、登録する理由が書かれていないことです。

ボタンを目立たせるだけでは、登録したいとは思ってもらえません。

LINE登録ページでは、「登録してください」ではなく、「登録すると何を得られるのか」を具体的に伝えます。

⑤ ブログ(記事ページ)

ブログには、大きく2つの役割があります。

ひとつは、Googleなどの検索をきっかけに初めて知ってもらうこと。

もうひとつは、YouTube、SNS、紹介などで知った人に、あなたの考え方や専門性をさらに深く知ってもらうことです。

最近では、従来のSEOに加えて、AIOも注目されるようになっています。

ここでいうAIOとは、AI Optimization、つまりChatGPTやGoogleのAI検索などが回答を作る際に、自分の記事が情報源として参照されやすい状態を目指す考え方です。

これからは、検索結果の上位に表示されることだけでなく、AIが質問に回答するときに、信頼できる情報として選ばれることも重要になっていくと考えられます。

ただし、SEOとはまったく異なる特別な対策が必要になるわけではありません。

AIに参照されやすい記事も、結局は次のような、読者にとって分かりやすく信頼できる記事です。

  • 質問に対する答えが明確に書かれている
  • 見出しや文章が整理され、内容を理解しやすい
  • 実体験や専門的な知識が含まれている
  • 一般論だけでなく、具体例や判断基準が示されている
  • 誰が書いた情報なのかが分かる

AIで一般的な解説記事を簡単に作れるようになった今、どこにでも書かれている情報をまとめ直すだけでは、読者にもAIにも選ばれにくくなります。

これからの記事では、次のような、その人にしか書けない内容がより重要になります。

  • 実際の相談現場でよく起きるつまずき
  • 自分自身の経験から分かったこと
  • 一般論だけでは伝わらない判断基準
  • 支援するときに大切にしている考え方
  • 読者が今日から試せる具体的な方法

AIを使って構成や下書きを作ること自体は問題ありません。

ただし、AIが作った一般的な文章をそのまま掲載したり、経験や具体例のない記事を大量に増やしたりしても、「この人に相談したい」という信頼にはつながりにくいです。

SEOでもAIOでも、最終的に重要なのは、検索エンジンやAIのためではなく、悩んでいる読者にとって本当に役立つ記事を作ることです。

記事の末尾には、内容と関係するサービスページ、プロフィール、LINE登録ページなどを案内します。

すべての記事から同じページへ機械的に誘導するのではなく、その記事を読んだ人が次に知りたい内容へつなげる方が自然です。

更新ペースは月2〜3本でも構いません。

記事数を増やすことよりも、読者の疑問に具体的に答え、自分自身の経験や専門性を加えることを優先してください。

どのページから作るべきか

5ページすべてを一度に完成させる必要はありません。

優先順位は、現在どこから人が来ていて、どこで導線が止まっているかによって変わります。

YouTubeやSNSですでに発信している人

発信を見た人の受け皿を先に作ります。

  1. LINE登録ページ
  2. プロフィールページ
  3. サービス・料金ページ
  4. トップページ
  5. ブログ

YouTubeやSNSで興味を持ってもらえているのに、登録先やサービスの詳細がない場合、発信を増やしても相談にはつながりません。

まずは、興味を持った人が次に進めるページを整えます。

紹介からの相談が多い人

紹介された人は、申込み前に名前や屋号を検索することがあります。

そのときに安心してもらえるよう、プロフィールページとサービス・料金ページを優先します。

紹介者から話を聞いていても、料金や詳しい支援内容までは分からない場合があります。

紹介だから説明は不要と考えず、公式情報を確認できる状態を作っておきましょう。

これからブログ集客を始めたい人

ブログを書く前に、プロフィール、サービス、LINE登録ページを作ります。

受け皿がない状態で記事だけを増やしても、検索から来た人が次に進めません。

記事を書くことと同時に、記事を読んだ後の導線を用意することが大切です。

サービス内容がまだ固まっていない人

この場合は、サイト制作より先に、対象者、悩み、支援内容、料金を整理します。

内容が曖昧なままページを作り始めると、文章を書けず、何度も作り直すことになります。

最初から大規模なサイトを作る必要はありません。

プロフィールとサービス内容をまとめた1ページの簡単なサイトから始め、反応を見ながら必要なページを増やす方法もあります。

サイト制作の順番は、「作りやすいページ」ではなく、現在の集客で止まっている場所から決めます。

よくある失敗|自社サイトが集客につながらない理由

自社サイトを作っても、それだけで相談が増えるわけではありません。

集客につながっていないサイトには、いくつかの共通点があります。

  • 結局、誰のどのような悩みを扱っているのか分からない
  • トップページが自己紹介中心になっている
  • 抽象的な言葉が多く、支援内容が具体的に分からない
  • サービス名はあるが、対象者、内容、料金、流れが分からない
  • ブログ記事は多いのに、プロフィールやサービスへの導線がない
  • LINE登録ボタンはあるが、登録するメリットが分からない
  • 古い情報と新しい情報が混在している
  • スマートフォンから見ると、申込みボタンを見つけにくい

ページ数が増えるほど、管理する情報も増えます。

最初から立派なサイトを完成させようとするより、必要なページを少数に絞り、それぞれの役割を明確にした方が機能します。

また、デザインだけを整えても、対象者やサービス内容が曖昧なままでは集客につながりません。

自社サイトは「情報をどれだけ載せたか」ではなく、訪問者が必要な情報を見つけ、迷わず次の行動を選べるかで考えます。

まとめ

AIやSNSが一般化した今、ホームページを作ること自体は珍しくありません。

それでも、カウンセラーが自分の活動やサービスについて公式に案内し、相談を検討している人の不安を減らすための自社サイトには意味があります。

ただし、必ずしもWordPressで作る必要はありません。

プロフィールやサービス紹介など、数ページで十分なら、管理しやすいサイト作成サービスでもよいでしょう。

一方で、今後ブログ、複数のLP、予約、決済、会員ページなどへ拡張したい場合は、WordPressも有力な選択肢になります。

どの方法でサイトを作る場合でも、集客の受け皿として最低限用意したいのは、次の5ページです。

  1. トップページ
  2. プロフィールページ
  3. サービス・料金ページ
  4. LINE登録ページ
  5. ブログ記事ページ

大切なのは、WordPressを使うことでも、ページ数を増やすことでもありません。

あなたを知った人が、必要な情報を確認し、安心して次の行動へ進める導線を作ることです。

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シマケイについて
シマケイ。カウンセラーやコーチなど対人支援職専門の事業設計×集客マーケター。
心理カウンセラーのオンラインコミュニティ「WaReKaRa」で集客責任者を5年以上担当。広告ゼロで月60〜120万円の集客導線を構築してきた実績をもとに、カウンセラーが発信からLINE登録・申込みまでの導線を整えるための情報を発信しています。
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