「YouTubeを始めようか迷っているけど、何から手をつければいいか分からない」というカウンセラーも多いです。
機材をどろそろえばいいか、編集はどうするか、どんな動画を撮ればいいか。不安な点がたくさんあるのは分かります。
でも、始める前に一番大事なのはそこではありません。
僕は心理カウンセラーが運営するYouTubeチャンネルの台本・導線設計を5年以上担当しています。現在の登録者数が3,000名弱、総再生58.3万回・動画107本という数字になりました。そのなかで「YouTube集客とはどういうものか」を肌感覚で理解してきた経験から書いています。
この記事の内容は、コーチやセラピストなど支援職全般にも当てはまります。
カウンセラーにYouTubeが向いている理由
InstagramやXとYouTubeの一番の違いは「検索から見つけてもらえること」です。
SNSはタイムラインに流れるものなので、見てもらえるかどうかはタイミング次第です。フォロワーが多くないと届かない。でも、YouTubeは「カウンセリング 受け方」「カウンセラー 選び方」といったキーワードで検索した人に、ちゃんと届きます。
もう一つ、動画は人となりが伝わりやすいメディアです。カウンセラーという仕事は「この人なら話せそう」という感覚が信頼につながります。文章だけより、声・表情・話し方が伝わる動画の方が信頼構築のスピードが速い。
YouTube × LINEの導線が強い理由
YouTubeを単体で使うのではなく、LINE登録への橋渡しとして使うことが重要です。
視聴者は動画を見ても、そのままでは見るだけの人のままです。でも、動画の最後に「LINEに登録すると無料プレゼントをお渡しします」という案内を入れることで、視聴者がLINE登録者に変わります。
チャンネル登録者数より「月に何人がLINEに登録してくれているか」を指標にする方が、ビジネスとして正確に機能しているかを測れます。
始める前に決めるべき3つのこと
機材を買う前に、この3つを決めてください。
① チャンネルは誰向けかを決める
「心理系の発信をしたい」だけでは広すぎます。「30代で仕事のストレスを抱えている人向け」なのか「子育てに疲れているお母さん向け」なのか。ターゲットが絞れているほど、動画を見た人が「自分のことだ」と感じやすくなります。
② 扱うテーマの範囲を決める
チャンネルを始めたての段階で、テーマを広げすぎるのはNGです。「カウンセリング全般」ではなく「〇〇に悩む人への心のケア」という軸を決めて、そこから外れないようにしましょう。
①の誰向けかということとも関わってきますが、テーマがブレているチャンネルは視聴者が「このチャンネルは自分向けか」を判断できないので登録してもらいにくくなります。
③ 動画を出すペースを決める
2週に1本か出せる人は週に1本が現実的なペースです。最初から毎日や週2〜3など出そうとすると、内容の質が落ちるか、続かなくなるかのどちらかになります。
最初の動画テーマの決め方
キーワードリサーチよりも、「自分が一番よく聞かれる質問」から始めるのが一番早いです。
クライアントや知人から「それって〇〇なんですか?」「〇〇ってどういうことですか?」とよく聞かれること。それは、同じことを疑問に思っている人が検索している可能性が高い。
最初の10本は練習だと割り切ってください。撮り方・話し方・テーマのズレは、出してみないと分からないことが多い。最初から完璧を目指すより、出し続けながら改善する方が圧倒的に早く成長できます。
機材と編集はどこまで必要か
最低限の機材
スマホ+自然光で十分スタートできます。画質より音質の方が重要で、声が聞き取りにくい動画は離脱されます。マイク1本(数千円〜1万円程度)を用意するだけで、クオリティが格段に上がります。
編集はどこまでやるか
最初はカット編集だけでも十分です。テロップや効果音を凝る必要はありません。見てもらえるかどうかは編集の凝り方ではなく、内容の質で決まります。
編集に時間をかけすぎて動画を出す頻度が落ちるくらいなら、シンプルな編集で週1本を維持する方がずっといい結果になります。
「チャンネルが伸びなくていい」という考え方
これが一番大事なことです。
YouTubeをビジネスとして使う場合、チャンネル登録者数が増えることはゴールではありません。登録者が2,000〜3,000人でも、LINE登録が月20〜40件入れば十分機能します。
僕が支援してきた心理カウンセラーのチャンネルは、現時点で登録者2,880名です。それでも広告費ゼロで月2〜5件の新規契約、月60〜120万円の売上を安定させています。
YouTubeはバズらせるメディアではなく、信頼を積み上げてLINEにつなげるメディアとして使う。このポジションが明確であれば、チャンネルが伸びなくても焦る必要がなくなります。
まとめ
YouTubeを始める前に確認しておくべきことは、機材の話より「誰向けのチャンネルで、何を目的に使うか」の設計です。
チャンネルをLINE登録への橋渡しとして機能させる設計ができれば、登録者数が少なくてもビジネスとして十分成立します。
まず方向性を決めて、週1本のペースで出し続ける。それだけです。
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